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来年就学予定の子どもたちを対象に行われる「就学前健康診断(以下、検診)。就学前の子どもの健康を確認するための健診ですが、発達が気になる子どもにとっては「通常学級」か「特別支援学級」など、就学先を決める大切な健診でもあります。自治体によって内容や方法は異なりますが、主にどういった健診をするのか、専門家にお伺いしました。

(監修:個別療育 児童発達支援&放課後等デイサービス にじいろくれよん きよ先生)

どんな検査か教えてください

就学前年度の秋になると「就学前健康診断通知書」が送られてきます。

いよいよそんな時期かと思われるでしょう。検診の内容は地域によって異なりますが、主な内容は以下の通りです。

  • 眼の検査
  • 視力診断
  • 聴力検査
  • 歯科
  • 知的発達

知的発達では、指示を理解し従えるかといった精神発達麺、言葉の様子及び検査時の子どもの様子から、情緒面も観察されます。同じ学校に通うことになる同世代の子どもや、お手伝いをしてくれる高学年の児童とも出会える機会でもあります。ただ、発達に気になるところがあったり、特別な支援を必要とする可能性がある場合は、事前に相談してから受診されることをお勧めします。

保育園の先生に「相談したほうがいい」と言われましたが…

受診は任意ですので、受けなければならないものではありませんが、保育園の先生が健診を進められた理由が、発達や適応力に問題を感じられてのことである可能性もありますので、まず、保育園での様子をしっかりと伺ってみてください。

その内容から入学に当たり、次のようにつなげる必要があるかもしれません。

  • 保育園から申し送りをしてもらう
  • 経過観察をしてもらう
  • 支援を受ける(支援級に入る)

受診されることは入学の意思を表し、子どもの現状を学校側に知っていただくよい機会ですし、入学前につけておかなければならない力にも気付けるかもしれません。

ただあくまでも受診は任意です。

受けられるのであれば、子どもさんにとってよりスムーズな就学につなげるために有意義なものであると考えます。