
この記事は2022年9・10月号に掲載したものです。
五節句と行事食
奈良時代に中国から伝わった節句。奇数が重なる日をめでたいとした考え方です。江戸時代に幕府がこれをもとに、公的な祝日とした五つが現代まで残り、今の「五節句」になりました。
九月九日 重陽(ちょうよう)の節句
重陽の節句とは、長寿や無病息災を祈る節句です。「菊の節句」とも言われています。今ではあまりなじみがありませんが、古くは五節句のなかで一番大きい「九」が重なる最後の節句として盛大に祝われていました。
栗ごはん
秋の代表食材といえば「栗」。栗の黄色は実りの象徴です。豊作や商売繁盛に通じる縁起の良い食べ物として、江戸時代には栗ごはんを炊く習慣が拡がりました。特に、栗を干したものは「搗栗(かちぐり)」とも呼ばれ、武士の間で「勝ち」に通じるとして好まれていました。
「菊の節句」にちなんだ「菊酒」も楽しまれていました。平安時代の宮中行事であった菊見が庶民にも広がり、自ら育てた花を愛でながら、花びらを浮かべたお酒を味わっていたようです。
秋は食べ物がおいしい季節。新米やさつまいも、きのこ、かぼちゃ、柿、梨、ぶとう、リンゴなど、旬の食材がたくさん。ぜひ、食卓で楽しんでください。
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