「外遊びが減った」、「お家にいる時間が増えたのでおやつが増えた」など、生活習慣や食生活の乱れから子どもの肥満が心配になっている家庭も多いのでは。今回は子どもの肥満について松山医院の松山先生にお伺いしました。(監修:松山医院 松山郁子医院長) 

子どもの肥満の原因 

子どもの肥満のほとんどは単純性肥満。摂取エネルギーが消費エネルギーを上回ってしまうのが原因。つまり、過食、孤食、偏食といった食習慣の乱れやゲームなどの室内遊びが増えたことによる運動不足などによって起こる。

肥満度チェック 

乳幼児期の肥満度は「カウプ指数」が用いられる。※あくまでも数値は目安。 

(カウプ指数:満3か月~5歳までの乳幼児の肥満の測定/判定)

カウプ指数計算ツール

カウプ指数=(体重(g)/身長(cm)2 )×10 

体重(kg):
身長(cm):

カウプ指数= 0

発育状態 カウプ指数
やせすぎ13未満
やせぎみ13以上~15未満
標準15以上~19未満
太りぎみ19以上~22未満
太りすぎ22以上
カウプ指数と発育状態の目安

肥満に伴うリスク 

子どもだから大丈夫と油断してはダメ。子どもの肥満は大人の肥満のもと。特に年長児の肥満ほど大人の肥満に移行しやすいと言われている。子どもの頃から動脈硬化は進行するため、大人になった時の心筋梗塞や脳卒中を起こすリスクを高める。また、生活習慣病と呼ばれる2型糖尿病、脂質異常症、高血圧の原因にもなる。 

(参考:日本小児学会)

家庭でできる対策

子どもの肥満を防ぐために、食生活や生活習慣を意識してみよう。 

  • 朝食を食べる
  • 脂質を取りすぎない 
  • ジュースやお菓子を食べすぎない 
  • 決まった時間に食事をする 
  • バランスの良い食事をとる
  • ファーストフードや外食を減らす 
  • 早寝、早起きをし、規則正しい生活をする
  • 適度な運動を心がけ、外遊びを増やす
  • 室内でも身体を動かせる環境をつくる
松山郁子医院長

小児期の肥満は大人になってからの肥満につながるといわれています。食生活を中心とした規則正しい生活習慣が基本!間食は食べすぎないようにして、3食をしっかりとるように、特に朝食は毎日きちんと食べるように心がけましょう。