毎日繰り返される子どもの「イヤイヤ!」に、疲れ果ててしまうことはありませんか? 今回は、ベテラン保育士さんにイヤイヤ期の子どもの気持ちや向き合い方についてお聞きしました。

ベテラン保育士さんに聞きました!どう向き合えばいいの?イヤイヤ期【みんなのQ&A編】をチェック!
イヤイヤ期の子どもとの向き合い方について、保育士の方にインタビュー!誌面では載せきれなかった「みんなの気になるギモン」をご紹介。3つのギモンについて伺います。

教えてくれたのはこの人

奈良市幼保こども園課 保育・教育指導係
(左)鍋谷さん(右)新井さん

イヤイヤ期は、自我が芽生え、子どもが「自分はどうしたいか」という気持ちを持ち始める大切な成長のステップです。自分の思い通りにならないことや、「なんだか違う」という気持ちを、「イヤ!」という言葉や態度で表現するようになります。

約40年間、保育現場でたくさんの子どもたちを見てきましたが、イヤの表れ方は一人ひとり違います。感情を全身で表す子もいれば、「イヤイヤ期がないのかな」と感じるほど穏やかな子もいます。だからこそ、「こうすれば必ずうまくいく」という正解はありません。その子の性格や様子を見ながら、「今、何を感じているのかな」と向き合うことが大切だと感じています。

個人差はありますが、成長とともにイヤイヤの理由や表れ方も少しずつ変わります。

抱っこを嫌がったのに、降ろすとまた泣いてしまう…というように、この時期は、「何がイヤなのか」「どうしたいのか」を、子ども自身もまだうまく整理できません。親が「どうしたらいいの?」と困ってしまうのは当然のことです。

《向き合い方》
「抱っこがイヤだったのかな」「降りるのも違ったのかな」と、目の前の状態を言葉にしながら寄り添います。はっきりした原因が見つからないことも多いので、突き止めようとしすぎなくても大丈夫です。

「自分でやりたい!」という気持ちが強くなる一方で、言葉や体の動きはまだ発達の途中です。思うように手を動かせなかったり、うまく気持ちを伝えられなかったりするもどかしさから、泣いたり物を投げることもあります。

《向き合い方》
感情が高ぶっているときは、大人の言葉が耳に入りにくいものです。まずは「イヤだったね」「悔しかったね」と短く受け止め、落ち着くのを待ちます。その後、大人がすべて手伝うのではなく、子どもが自分でできそうなことを一つ残します。小さなことでも、「自分でできた!」という自信や達成感につながります。

自我がよりはっきりし、「○○だからイヤ!」と理由を話せるようになってきます。大人が提案しても「それもイヤ!」と、自分の主張を押し通そうとすることも増えます。

《向き合い方》
落ち着いて会話ができるタイミングで、「自分でやってみる?」「お手伝いする?」と選択肢を渡します。自分で選び納得したことは、気持ちの切り替えがスムーズになりやすいです。

「こども誰でも通園制度」を利用するのも一つです。保育所や幼稚園などに通っていない、生後6カ月から満3歳未満のお子さんが、保育所などに月一定時間利用できる制度です。利用することで保育士との距離も近くなり、困っていることや気になることを相談しやすくなります。ぜひ利用を検討してみてください。

※利用には申請が必要。利用時間や方法などは市町村により異なる

メッセージ

イヤイヤ期のお子さんと向き合っていると、「いつまで続くのだろう」と途方に暮れてしまうこともありますよね。でも、イヤイヤ期はいつか必ず落ち着いていきます。「自分の気持ちを受け止めてもらえた」「困ったときに助けてもらえた」という経験の積み重ねは、子どもの自己肯定感や、親子の信頼関係の土台になります。親も、子どもと一緒に少しずつ成長していくものです。一人で抱え込まず、園や地域の子育て支援など周りをどんどん頼ってくださいね。

ライター

ことまま編集室
ことまま編集室
奈良県を中心に子育てが楽しくなる情報を発信するWebマガジン『ことまま』の編集室。
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