(2023.10.23撮影)

広い青空の下、ピンクや白色のコスモスが、ふわふわと秋風に揺れています。

ここは、木津川市加茂町にある、恭仁宮跡。宮跡周辺の休耕田に咲き誇るコスモスは、地域の方々や小学生たちが大切に育てており、木津川市の秋を代表する、フォトジェニックスポットとして知られます。

コスモスの見ごろは、例年10月中旬~下旬ですが、2023年は今週末(~10月29日)にかけてが見ごろ♪ 広い宮跡を、コスモスを見ながらのんびり散策したり、親子でボール遊びやシャボン玉をして遊んだりするのもいいですね。

さて、「恭仁宮跡」と書いて、何と読むでしょう? 

きょうじんみやあと?

きょうにんみやあと?

正解は「くにきゅうせき」! (えっ、難しい…)

そして「宮跡」と聞いて、奈良の人なら、なんとな~く思い出すのが、奈良市の「平城宮跡」ではないでしょうか?? 実は、恭仁宮跡は、平城宮跡の”next capital(次の都)”。奈良時代の西暦740年に、平城宮跡から遷都されました。

つまり、およそ1300年前、ここは日本の首都だったのです! びっくり~。

恭仁宮跡が首都だった期間は、たった4年間と超・超・超・ド短期! !なので、都のスケール(規模)も、割とコンパクトだった模様。平城宮跡のような復元建物はありません。

ですが、”何もないのが、かえって美しい”。

里山と田畑に囲まれた宮跡に立つと、その”のどかさ”にココロが癒されます。

これは恭仁宮跡にある、1300年前のお寺の礎石(※柱の土台のこと)。

今では地域の子どもたちの遊び場です(笑)。(※撮影は9月下旬です)

夕焼けに染まるコスモスも美しいです。

恭仁宮跡の詳しいことは、徒歩すぐの場所にある「くにのみや学習館」で、常時放映されているDVD映像を見るとよくわかります。

学習館では、恭仁宮の再現DVD放映のほか、発掘調査などの出土品を展示。恭仁宮跡や木津川市の各種観光パンフレットもゲットできますよ。館外(敷地内)にはトイレがあり、誰でも利用できます。

恭仁宮跡は、奈良市街地から車で30分弱。駐車場はありませんが、恭仁小学校(写真左側の木造の建物)の東側にある空きスペースに停められます。

ちなみに…最寄りのJR加茂駅からは徒歩30分ほどかかるので、車でのアクセスがおすすめです。

『ことまま』2023年11-12月号では、恭仁宮跡を含むドライブルートをご紹介しています。ぜひ、11-12ページの「日産新型セレナで秋のドライブ!」記事もご参照くださいね♡

                  〈2023年10月24日 協力:一般社団法人木津川市観光協会〉

【恭仁宮跡】
住所       木津川市加茂町例幣
問合せ0774-39-8191(一般社団法人木津川市観光協会/水曜休み)
観覧自由(但し、サッカーや野球などの球技、ならび火気厳禁。畑の中は立ち入り禁止)
駐車場約5台(恭仁小学校東側の空きスペース)
【くにのみや学習館】
住所         木津川市加茂町岡崎考28番地                                    
問合せ0774-76-9202
開館時間9~17時
入館料無料
休館日月曜(祝日の場合は翌日)、12月28日~1月4日休み
駐車場あり