
運動の発達は、「頭部から身体の下」「中心部分から抹消部分」「粗大運動から微細運動」のように、一定の順序性があります。子どもの発達に欠かせない粗大運動と微細運動についてご紹介します。
(監修:運動学習支援教室てまり 井久保 秀樹先生)
発達の順序
大きな動きができるようになることで、次第に細かい動きができるようになります。決まった順序があるため、一足飛びに次の運動ができるようにはなりません。まずは粗大運動をしっかり身につけることで、その後の微細運動につながります。例えば手先であれば、握る、投げるなどの大きな動きから身につけていくことで、やがて物をつまむ、シールを貼るなどの細かい動きができるようになります。
粗大運動とは
立ち上がる、歩くといった基本動作や、姿勢を保ったり、身体全体を大きく使った運動。身体を動かして自分のボディイメージをつくることで、より複雑な動作ができるようになる。
発達をうながす遊び
- バランスボール
- トランポリン
- マット遊び
- ボールを使った遊び
微細運動
手や指を使った、細かく精密な動作を必要とする運動。指先や手のひらなど、小さな筋肉を動かして行う。目で見たものをつまむなどの動きで、身体の複数の部分を連携させるため粗大運動より難しい。
発達をうながす遊び
- 積み木
- パズル
- シール貼り
- 紐通し
先生からのメッセージ
粗大運動も微細運動も一気に能力が高まるものではありません。毎日少しずつ取り組むことで徐々にできるようになります。発達障害があっても何か一つ「できた」体験ができることで、必ず子どもたちは成長していきます。まずは、チャレンジできたことをいっぱい褒めてあげてくださいね。
ライター

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