
子どもの便の回数が少なかったり、スッキリ出なかったり、お腹を痛がったりすることはありませんか?それは、もしかして便秘かもしれません。一度便が詰まって固くなるとどんどん治りにくくなってしまいます。日頃から子どものお腹の調子に気を付けてあげましょう。
(監修:松山医院 松山郁子医院長)
子どもの便秘チェックリスト
- 排便が週に3回未満 要注意
- 3日以上便が出ていない 要注意
- 便が固く、量が少ない
- 排便時に痛がる
- 少量の便が何度も漏れる
- おならの回数が多い、ニオイが強い
便秘の原因
乳児期
- 母乳、ミルク量の不足
- 離乳食をはじめる、ステップアップして固い食材になる
幼児期
- トイレトレーニングを始める
- 新入園、入学などで生活習慣、トイレの環境が変わる
新入園、入学後は慣れない環境で、うまくトイレに行きたい気持ちを伝えられなくなる子も。新しい環境に入ってしばらくは、子どもの排泄状況を機にかけておきましょう。
家庭でできる解消法
「の」の字マッサージ
1.おへそから下に向かって手を下す。下に向かう時は、手に少しだけ力を入れる。
2.おへそに向かって円を書くように手を戻す。1より弱い力で行う。
綿棒浣腸
授乳や食事の後30分以内、1日1~2が目安です。
1.お尻の下に汚れても良いタオルとオムツを敷く。
2.綿棒の先端にベビーオイルやワセリン、オリーブオイルなどを含ませる。
3.まずは肛門を優しく刺激する。
4.綿棒の先をゆっくりと脱脂綿部分まで挿入し、円を描くように動かす。
予防のための生活習慣
- 水分補給をしっかりする
- 食物繊維の多い食品を摂る
- 排便したいときにはがまんしない
- 子どもの排泄の失敗を叱らない
排便で痛い思いをしたり、トイレで不快な思いをすると排便を嫌がるようになる子も。また、排泄の失敗を強く叱られると、罪悪感を持ちがまんする癖がついてしまいます。トイレを明るく清潔に保ち、ポジティブな声掛けを心がけて。

便秘がひどくなると浣腸をします。お腹の痛みがある・便に血が混じる・食欲が落ちるなどがあれば排便を手助けしてあげなければならないサインです。館長は、癖にはならず便が出れば腸の働きはもとに戻りますので、症状があれば小児科を受診してくださいね。
ライター

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