「ペアレント・トレーニング」、通称「ペアトレ」とは、日常生活に困りごとがある子どもとのかかわり方を改善するための保護者向けのプログラムのこと。「ペアトレ」について、個別療育児童発達支援センターの先生が解説します。
(監修:にじいろくれよん きよ先生)
(参考URL:厚生労働省「ペアレントトレーニング実践ガイドブック」)
ペアトレとはなんですか?
グループワーク、ロールプレイ、ホームワークなどの取り組みを通し、子どもへの良い関わり方、ほめ方を保護者自身が学んでいくこと。現在は、発達が気になる子どもの保護者だけでなく、その家族に合った子育てを見出す手段としても活用されています。
受けられる場所は、お住まいの自治体や発達支援施設等でご確認ください。
どのようなトレーニングですか?
- 講義により発達障害に関する知識を得る。
- ロールプレイ、演習を行い養育スキルを獲得する。
- 家庭でホームワークに取り組み、日常生活における子どもの行動に注目し、小さな「できた」に気づき、ほめられるようになることを目指す。
コアエレメント
コアエレメントとは、ペアトレプログラムの要素となり、どの内容で実践するかは受講する親の実態、ニーズに合わせる。
- 子どもの良いところ探し&ほめる
- 行動理解
- 環境調整(行動が起きる前の工夫)
- 子どもの不適切な行動への対応
- 子どもが達成しやすい指示
- 子どもの行動の3つのタイプわけ
ペアトレを受けるか悩む保護者へのメッセージ
発達障がいという外見からは分かりにくい障がいのある子どもを抱えた親御さんにとって、わが子に関する理解を深めることはとても大切です。子どもの問題行動にばかり目が行き、ついつい叱ってしまい、適応行動をうまくほめることができないことが起こりがちです。ペアトレにより、適切なかかわり方を知ることは、子どもの自己肯定感を高め、親御さん自身のストレスを軽減することにもつながります。ぜひ受講されることをお勧めします。
ライター
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