「ほかの子に比べて言葉が遅い」「育てにくく感じる」など、子どもの発達に悩む親はたくさんいます。自己判断せず、まずはきちんとした知識を身につけることが先決です。子どもの発達に詳しい専門家に、発達障害について伺いました。

監修:HUG CHILD 発育サポート教室 代表 玉島麻理さん

発達の凹凸とは?診断が確定しやすい年齢の目安は?

発達障害の種類や特性は一人ひとり違いますが、2~3歳頃から目立ち始めることが多いようです。こだわりが強かったり、食べ物の好き嫌いが多かったり、思い通りにならないとかんしゃくを起こすなど「育てにくさ」を感じることが多いようです。

2歳以前に発達障害かどうかを確実に診断するのは難しいですが、「言葉の発達が遅れている」「目線が合わない」「指さしをしない」などの気になるサインが現れていることもあります。

「療育」とは、どこで何をすること?

療育とは発達を支援する場所です。

「児童発達支援」の対象は未就学児で、日常の生活で苦手なことを伸ばすための働きかけをし、コミュニケーションなどの社会的スキルを得られるように、遊びを通してサポートしています。

「放課後等デイサービス」の対象は6~18歳の就学児童で、授業の終了後や学校が休みの日に、生活能力向上のために必要な訓練をはじめ、他者とのコミュニケーションやソーシャルスキルなどを学ぶためのサポートをしています。

参考までに、HUG CHILDでは、足育をベースにした運動療法、学習システムを導入した療育を実施しています。

療育を受ける機関はどのように選ぶ?

どのような支援を行っているのか、どんな機能を持った施設なのかは、施設によって異なります。お子さんに合った支援をしてくれる場所かどうかは、相談や見学・体験に行き、納得してから選ぶことが大切ですね。

発達障害が疑われたらどうしたらいい?

発達障害は一人ひとり個人差があり、色々なタイプがあります。できないことに目が行きがちですが、お子さんの「自己肯定感」をはぐくみ、得意なことを伸ばしていくための支援です。1人で悩まずに、ぜひ相談して頂けたらと思います。