【子育ては、日日是好日。】兄弟姉妹それぞれが「ママから愛されている」と感じる言葉がけ

毎日、元気で、笑顔いっぱいの子育てができるように…。悩み多き子育て中のママに、先生から子育てのヒントをお伝えします。（執筆・梅田美和先生）

「どっちが好き？」と聞かれたら…

「ママは弟ばかり可愛がる」「お姉ちゃんと僕、どっちが好き？」兄弟姉妹を持つママなら、こうした子どもたちからの言葉に一度は悩んだことがあるのではないでしょうか。同じように愛して大切に思っているのに、子どもに「自分は兄弟姉妹より愛されていないのでは？」と不安にさせてしまうことがあるようです。お兄ちゃんだから、お姉ちゃんだから…と我慢させられたことも原因の一つでしょう。

もし「ママはどっちが好き？」と聞かれたら、すぐにその子を抱きしめてそっと「あなたが一番好き！」と答えてあげればいいと思います。そしてその後で「一番好きなあなたの妹だから○○ちゃんも大切で好き！」と付け加えてください。ママが、兄弟姉妹をみんな大切に思っていることは十分にわかっているはず。ただ、ちょっとママの愛情を確かめて安心し、満たされたいだけなのですよ。

子どもの心のコップを満たす言葉を

下のお子さんが小さいなら、お世話ばかりをしているママを見て不安になっているのでしょう。ときどきは、赤ちゃんを預けてママと二人だけの時間を作ってください。公園に行って、二人でいっぱい遊んで、帰りに子どもの好きなものを食べる。二人だけの特別な時間が、子どもにとってママの愛情を確認できる大切な時間になります。そして、これ、「○○ちゃん（赤ちゃんの名前）にはヒミツ。ママと二人のヒミツね」って。心のコップが満たされるにちがいありません。

もう一つ、大切なのは兄弟姉妹を比べて評価しないこと。「お兄ちゃんは、そんなことはしなかったのに」と、心配のあまり比べてしまいがちです。感情のコントロールが上手くいかず、焦ってしまうこともありますね。ママですから、当たり前の感情ですよ。

でも、子どもはみなそれぞれの力で、別々の成長をしていきます。「みんな違って、みんないい」のです。どの子にも「いつだって、ママはあなたの味方だよ」と心のメッセージを送り、愛されていることを実感させてあげてください。そうすれば、どんなことがあっても大丈夫です。