毎日、元気で、笑顔いっぱいの子育てができるように…。悩み多き子育て中のママに、先生から子育てのヒントをお伝えします。(執筆・梅田美和先生)
子どもの話を聞いていますか?
読者から寄せられた「忙しい時に、ついつい子どもを冷たくあしらってしまう…」という悩み。梅田先生にお答えいただきました。
相談1 忙しい時にきつい言い方をしてしまう
家事などをしていて手が離せないとき、子どもが話しかけてくるので「ちょっと待ってて!」ときつい言い方をしてしまいます。上手な声かけが知りたいです。(3歳男の子ママ)
私にも経験があります。子どもって忙しいときに限って声をかけてくるんですよね。もしかしたら、忙しそうなお母さんを見て、ただかまって欲しいと甘えているだけかもしれません。「ちょっと待って」ときつく言ってしまう前に、少しでいいので、ぎゅっと抱きしめて「これだけやったらね」「5分だけ待ってね」と、いつになったら自分を見てくれるかがわかるようにしてあげてください。
そして、必ず約束を守ってくださいね。守らないと、「どうせ聞いてもらえない」と、だんだん話をしなくなる可能性もあります。お母さんに甘えられる「安心感」があるからこそ、子どもは自立に向かうのです。
相談2 大人の話に入りたがる子ども
大人が話していると「なんの話?」と聞きたがる子。子どもたちだけで遊んでほしいのですが、なんと言えばいいですか?(5歳女の子ママ)
「今は大人だけで話す時間、子どもは子どもだけで遊ぶ」と決めているのは、大人の都合です。「かまってほしい。そばにいたい」だけなのかもしれません。そんなときに、無理に子供だけで遊ばせるのは難しいでしょう。子どもの成長にとって「我慢をする」のは大切ですが、大人の都合ばかりにならないように気をつけたいですね。
精神年齢が高めの子は、大人の話が好きな子がいます。でも、ときには子どもに聞かれたくない話もあるでしょう。そんなときは、「あっちへ行って!」ではなくて、例えば「大人の大切な話の時間だから、お友だちだけで遊んでいてね。15分だけ我慢してね」と、いつまで待つのかわかるようにしてください。日頃、子育てで疲れたり悩んだりするお母さんにとって、大人同士の会話はとても楽しい時間ですよね。上手に息抜きしてくださいね。
先生からのメッセージ
私は、ママカフェや教室のお母さんの前でお話しさせていただく機会をたくさんいただきます。その時、ほとんどのお母さんが「うん、うん」とうなずききながら私の話を聞いてくださいます。聞いてくれているなと感じると、とても話しやすいです。
自分の子どもの話はどうでしょう。子どもの話をうなずきながら聞いているでしょうか?楽しいことがあったとき、お母さんに一緒に喜んで欲しい。嫌なことがあったときや何か失敗してしまったとき、「大変だったね」「よく我慢したね」と共感して欲しい…そんなとき、お母さんが頷いて話を聞いてくれたら、子どもは「また話そう!」という気持ちになるのです。子どもに話したいと思われる「聞き方」を考えてみませんか?
子どもだって大人と一緒。話を聞いてくれる人に、たくさん話したいのです。
ライター
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