子どもの気持ちに共感していますか？

毎日、元気で、笑顔いっぱいの子育てができるように…。悩み多き子育て中のママに、先生から子育てのヒントをお伝えします。（執筆・梅田美和先生）

保育園や幼稚園の行き渋り

朝の忙しい時間に、「園に行きたくない」と泣き出す子ども。仕事に遅れそうだったり、家事や予定が立て込んでいるときなどは焦ってしまいますね。子どもが行き渋る背景に大きな問題が隠れている可能性もあるので、「園で何かあるのかも？」と心配になり、先生と一緒に原因を探ってみることも大切ですが、実際は、子どもも大人と同様、単に気が向かないときもあるものです。大人なら自分の気持ちをコントロールして我慢しますが、小さい子どもにそんなことはできません。愛情不足のせいでは？と不安に思うかもしれませんが、一緒にいる時間を大切に過ごしているならば、心配無用です。大好きなママといっしょにいたいという気持ちのあらわれなので、自信を持ってください。

子どもにどんな声かけを？

「お母さんも頑張るから頑張って！」「楽しいから行ってみよう」など、いろんな言葉でなんとか登園させようとしていませんか？それよりも、子どもをぎゅっと抱きしめて「○○ちゃんの気持ちわかるよ。行きたくないね。お母さんだってお仕事行きたくないときあるよ。一緒だね」と言ってあげてください。この「一緒だね」が魔法の言葉。お母さんが自分の気持ちを受け入れてくれ、愛してくれていることを実感すると、安心してお母さんから独立していきます。可能であれば、しばらくは職場に理解を求め、まずは一番大切な子どもの気持ちに寄り添い、共感して付き合ってあげてください。必ず「行ってきます！」と元気に手を振ってくれるようになります。