毎日、元気で、笑顔いっぱいの子育てができるように…。悩み多き子育て中のママに、先生から子育てのヒントをお伝えします。(執筆・梅田美和先生)

子どもの話に共感すること

少子化できょうだいも少なくなり、モノが豊かな現代。子どもが「我慢する機会」は昔に比べて少なくなりましたね。「我慢する心」は「自制心」とも言い、自分の気持ちをコントロールできる力の事です。自制心が育っていると、ちょっとくらい嫌なことがあっても我慢でき、嫌なことは自分の言葉で「嫌だ!」と伝えることができます。反対に、自制心が育たないと、自分の気持ちを押さえられず、泣き叫ぶこともあるでしょう。

でも、「我慢する心」はすぐに身につきません。お母さんは、まず子どもの言うこと、望むことをしっかり聞き、その「したいこと」「ほしいもの」に共感してあげましょう。また、「お母さん都合の押し付け」にしないことも大切。特に、日によっていうことを変えると、子どもは混乱しますよ。子どもが我慢できた時には、うんと褒めてあげてください。褒めてもらえたときの嬉しい気持ちは、きっと次の我慢につながります。

日常の「小さな我慢」を積み重ねて

子どもが「もっと遊びたい!」と泣いたとき、「だめ!早く帰るよ」と言っていませんか?そんなときは「もっと遊びたいんだね」と、まずは子どもの気持ちに共感します。それから、「でもね…」と帰らなければいけない理由を話しましょう。すると、子どもは「自分の気持ちをお母さんが分かってくれた」と認識します。

スーパーで子どもが「お菓子を買ってほしい」と泣いた時も同様。まず、「お菓子がほしいのね。いいよ」と言います。でも次に「お菓子はお買い物の一番最後に買うよ」と約束。最後まで待てたら、「我慢できたね」と褒めてお菓子を買ってあげます。次に欲しがったときは「明日まで待とうね」と、またその次は「お菓子を買うのは○曜日だよ」「次はお父さんと一緒のときにね」と少しずつ、ハードルを高くするのがポイントです。

はじめは「だめ!」と言っていたのに、「泣きわめくから…」と結局買い与えてしまうと、我慢する心は育ちません。日常の小さな我慢の積み重ねにより「自制心」が育ちます。子どもに我慢する心を教えるときは、お母さんにも我慢が必要かもしれませんね。

ライター

ママカフェ 梅田美和
ママカフェ 梅田美和
教育デザインラボ 石田勝紀氏ママカフェ認定ファシリテーター
学研教室指導者

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