~できないことも、こうすればできるに変えて~

帝塚山大学心理学部心理学科准教授で、こころのケアセンター臨床指導員の式部先生に「療育」を受けるメリットを伺いました。

わが子のことの伝え方

春は、園や学校、保育の先生にわが子のことを伝える機会も多いと思います。できる・できない、得意や苦手など何をどこまで、いつ伝えたら良いのか悩むこともありますね。
できること、できないことを伝えるときは、どのような場面で、何ができるのか、どのような援助があればできるのかをできるだけ具体的にしましょう。例えば、「~はできません」「~は難しいです」だけだと、そばで聞いた子どもも悲しい気持ちになってしまいます。


たとえば、「朝の身支度はある程度できます」というのを、「朝、体操服を並べて置いておくと、順番に手にとって自分できることができます。ボタンは穴を通すときに指先に力が入らないので、大人が少し手伝います。手伝って、と言えるように練習しています」と伝えると、どのくらい自分でできて、大人はどこを手伝えばよいのか、これからできるようになってほしいことは何かが、わかりやすくなります。


得意なこと、苦手なことを伝えるときも、「大きな音は怖いときがありますが、お気に入りのイヤーマフをつけると安心できます」「初めて食べる物は見た目で食べようとしないことがありますが、材料を伝えると食べられるものもあります」など、何をどういう風に苦手で、どうすれば大丈夫なのかを伝えると、かかわり方が伝わります。
わが子が先生に伝えるなら、「何を知ってもらいたいかな? 何を伝えたいかな?」と、子ども目線で伝えてみましょう。「こうすればできる」「これがあればできる」という情報は、子どもの安心につながります。

心理学部心理学科准教授
臨床指導員
式部陽子先生

帝塚山大学
こころのケアセンター

奈良市学園南3丁目1-3
☎ 0742-41-4937

※こちらの記事は『ことまま』2026年1・2月号で掲載したものです。

ライター

ことまま編集室
ことまま編集室
奈良県を中心に子育てが楽しくなる情報を発信するWebマガジン『ことまま』の編集室。
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