~入園・入学に向けて~

帝塚山大学心理学部心理学科准教授で、こころのケアセンター臨床指導員の式部先生に「療育」を受けるメリットを伺いました。

「初めて」にチャレンジするときのコツ

入園・入学で子どもたちはたくさんの「初めて」に出会います。始めたは大人でも緊張したり不安になったりするものです。発達が気になる子どもたちのなかには、「初めて」を乗り越えるのに少し手助けが必要な場合があります。

まず「初めて」が子どもに理解できるようにできるだけ具体的に、見てわかるように伝えてみましょう。幼稚園や学校の場所を地図で見せたり建物を画像で見せたり、通園・通学の学の道を一緒に歩いてみるのもよいですね。興味関心の強い子、注意がそれやすい子には「信号があるね」「坂道があるね」と目に見えるものを子どもの目線で、具体的に伝えてみましょう。


事前にわかりやすく伝えることができたら。次は「初めて」にチャレンジしているときに励ましましょう。初めて体操服を着るときやお箸を持つときなどに、「そうそう、その調子」「できてるね」「よく見ているね」「指に力が入っているね」と、実況中継してみるのもよいですね。

一番大切なのは、チャレンジできたことを認めて、最後にほめて終わること。発達が気になる子どもたちは、できたことを客観的にふりかえるのも苦手なことがあります。大人が、できたことをできたねと伝えてあげることで、初めて、「できた自分」に気づけることがあります。

「初めて」のチャレンジは、最初は完璧にできていなくても、多少うまくいかなくても、手伝わないとできなくても、大丈夫。必ず、少しずつ、少しずつ、できる部分が増えていきます。


「初めて」は、親にとっても不安で心配なもの。親子で「ナイスチャレンジ!」とハイタッチして、「初めて」の経験を楽しんでいけるとよいですね。

心理学部心理学科准教授
臨床指導員
式部陽子先生

帝塚山大学
こころのケアセンター

奈良市学園南3丁目1-3
☎ 0742-41-4937

※こちらの記事は『ことまま』2026年3・4月号で掲載したものです。

ライター

ことまま編集室
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奈良県を中心に子育てが楽しくなる情報を発信するWebマガジン『ことまま』の編集室。
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