~ひとつの「できた!」を認めよう~

帝塚山大学心理学部心理学科准教授で、こころのケアセンター臨床指導員の式部先生に「療育」を受けるメリットを伺いました。

ひとつの「できた!」を認めよう

同じ年齢の子どもたちと比べて、わが子のできないことや苦手なことばかりが目についてしまうことはありませんか。「あの子はもう縄跳びができるのに」「みんなはひとりでトイレに行けるのに」と落ち込むこともありますね。そんなときこそ、子どもがその日にできたことをひとつ、思い浮かべてみましょう。「ごはんをおいしそうに食べた」「トイレの後に自分で手を洗えた」「元気に”ただいま!“と言えた」など、当たり前に思えるようなことでも大丈夫。できたことをそのまま、「できた」と認めて肯定していくことが、子どもの自己肯定感を育てます。


そして、お父さん、お母さんができたこともひとつ、声に出して言ってみましょう。「朝、お弁当を作った」「笑顔で”いってらっしゃい”と言えた」「イライラを少し我慢できた」など、あなた自身を肯定してあげてください。子どもたちは、大人のそんな姿を見て、少しずつ自分自身を肯定することを学び、自分を大切にできるようになります。

「療育」は、さまざまな自分だけの色を持つ子どもたちが、自分の色を好きになれるように、「あなたの色はこんなに素敵だよ」と伝え、育ちを応援することです。みんなと同じでなくても、大丈夫。これを読むあなたにも、あなただけの色があり、あなただけの子育てがあります。子どもと私の「色」さがしから始めてみませんか。

※2年間にわたり温かいメッセージで寄り添ってくださった式部先生の連載は、今回で一旦終了します。先生のご協力に深く感謝いたします。読者の皆様のご感想等お待ちしております。

心理学部心理学科准教授
臨床指導員
式部陽子先生

帝塚山大学
こころのケアセンター

奈良市学園南3丁目1-3
☎ 0742-41-4937

※こちらの記事は『ことまま』2026年5・6月号で掲載したものです。

ライター

ことまま編集室
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奈良県を中心に子育てが楽しくなる情報を発信するWebマガジン『ことまま』の編集室。
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