
帝塚山大学心理学部心理学科准教授で、こころのケアセンター臨床指導員の式部先生に「療育」を受けるメリットを伺いました。
はじめての療育
集団生活ができない、落ち着きがない、みんなができることができないなど、発達が気になる子どもたちは、失敗したり叱られることが多くなりますよね。幼稚園児くらいになると、自分ができないことや注意されがちなことが、わかってくるんですね。でも、それを言葉にして大人に相談する力は、まだ持っていません。そうすると、「どうせボクなんか、わたしなんか」と落ち込んだりプライドが傷ついたりして、自己肯定感がもてなくなります。
でも、療育を受けることで子どもの困りごとを減らして、できることを増やしてゆけたら、ちいさな成功は体験を積み重ねることができますね。そうすれば、子どもは自己肯定感をもってふるまうことができます。初めて専門施設を尋ねることは、とても勇気がいりますよね。でも、お母さんはひとりじゃないですよ。支援や療育相談の窓口はたくさん有ります。まずは相談することから始めてみませんか。一緒に考えてゆきましょう。
気になる子どものようす(一例)
・集団生活ができない(周りと同じ行動ができないなど)
・落ち着きがない(座っていられない、動き回るなど)
・工作などができない(ハサミが使えない、紙が折れないなど)
・言葉がでない、言葉がおそい
※こちらの記事は『ことまま』2024年7・8月号で掲載したものです。
ライター

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奈良県を中心に子育てが楽しくなる情報を発信するWebマガジン『ことまま』の編集室。
Instagram: @co_to_mama
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