
毎日、元気で、笑顔いっぱいの子育てができるように…。悩み多き子育て中のママに、先生から子育てのヒントをお伝えします。(執筆・梅田美和先生)
子どもに待ってほしいとき、子どもに「あとでね」と言っても分かってくれません。
待つ時間を具体的に
子どもには、大人のような時間の感覚は、まだありません。「あとでね」と言われたら、どれくらい待てばいいのか分からないでしょう。そんなときは「洗濯物をたたむまでね」「じゃがいもと人参を切ってお鍋に入れるまで」など、具体的に伝えるのがいいですね。また、時計を使うのもいいですよ。「長い針が3のところにくるまで」、小さい子には数字の横にシールを貼って「長い針がくまのシールのところにくるまでね」と、いつまで待てばいいか、目で見てわかるようにしてあげましょう。
時間を守って「ありがとう」
お母さんは子どもとの約束の時間を必ず守りましょう。そして「待ってくれてありがとう」と伝えてあげてください。繰り返していけば、少しずつわかってくれるようになると思います。
<おまけ>
針があり、数字がはっきりわかる時計を見る習慣は「時計の学習」にも生きてきます。小さい頃から時計を見る習慣をつけましょう。
子どもと一緒のときに、ママ友が子どもを褒めてくれました。子どもに悪いと思いながら「そんなことないですよ、普段は全然です」と言ってしまいました。どのように返せばいいですか?
子どもには理解できない「謙遜(けんそん)」
日本には「謙遜」という独特の文化があります。でも、お母さんが謙遜しているなんて小さな子どもにはわかりません。せっかく褒めてもらったのに「そんなことはないです」「こんなにできない部分があるんです」などと、お母さんが言葉にしているのを側で聞いた子どもはどんなふうに感じるでしょうか。「ママにはそんなふうにしか思ってもらえないんだ」「頑張っても、まだできないことがある自分はダメなんだ」と思って、自己肯定感を下げてしまうかもしれません。
先生からのメッセージ
子どもの成長に欠かせない自己肯定感
自己肯定感とは、ありのままの自分を肯定する感覚のことで、子どもの自己肯定感は成長や幸福において重要な要素です。自分の子どもが褒められたときに「そうなんです。うちの子、すごいでしょ」とはなかなか言いにくいですね。でも、褒められたことを素直に喜ぶことはできますよね。「褒めてくれてありがとう。嬉しいです!」は、いかがでしょう?子どもにとって、お母さんが喜んでくれることは1番の喜びですよ。自己肯定感も高まっていくことでしょう。
※こちらの記事は『ことまま』2024年5・6月号で掲載したものです。
ライター

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奈良県を中心に子育てが楽しくなる情報を発信するWebマガジン『ことまま』の編集室。
Instagram: @co_to_mama
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